工房内での作業
ご予約の入っていない日や、修理が重なってくると人手が足りなくなるため、調律のご予約を調整して作業をしています😄
本日は、ブライドルテープ張り替え作業を行ったのでご紹介いたします。
ヒモの先に赤いチップが見えると思いますが、これがブライドルテープといいます。
ブライドルテープは、グランドピアノにはないアップライトピアノのみにある部品です。
長年使用していると、劣化が進行しますので新品に張り替えをおすすめしています。
このように変色して耐久性がなくなっていました。
一応繋がってはいますが、このぐらい弱ってしまうと部品を外すために少し手を加えただけでちぎれてしまいます。
この状態を放置しておくと他の部品が修理出来なくなる場合があります。
新品のテープは少し長めで作られているので、ピアノごとに合った長さに切ります😄
実際に交換したあと、赤いチップの穴の部分がまっすぐになるよう、しっかり確認しながら貼ります。
この時は片手でカメラを持っているせいで、ヒモがふらついた状態で撮影していますが、実際はもう片方の手でヒモ部分をしっかり伸ばし、確認しています😄
長かったり短かったりしてしまうと、タッチにバラつきが出てしまいます。
長かったり短かったりしてしまった場合調整でタッチをそろえることは出来ますが、部品の位置を変えることになるので見た目が悪くなってしまいます(;^_^A
外装をはめたら見えない部分なのですが、外装を開けたときにも美しいようにこだわっています😄
ピアノを置いている環境や弾く頻度などにもよりますが、一度修理すればだいたい20~30年ほどは大丈夫な部分です。
年代物のピアノは木の質が良くとても良い音が出るものも多いのですが、30年40年と使っていると修理にもさしかかる時期になっています。
キチンとメンテナンスなどをして手を加えてあげると本当にピアノは長持ちするので、是非大事にしていただきたいと思っています😄
またピアノはただの家具とは違って弾いた人たちの歴史もつまったものだと思っています。
お客様にお喜びして頂けることが本当にモチベーションにつながっていると日々感じます(^^♪