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木津川市のお客様


当社でピアノのご移動、調律をご依頼されたお客様です。

ご連絡をいただいた際から、鍵盤蓋に鍵がかかっていて開かない。

鍵をさしてまわしてみても、空回りするだけとのことでした。

調律の際にご確認したところ、お客様のおっしゃる通り普通にさしただけでは空回り状態でした。

少し角度をつけてさしてみると、ひっかかりがあったので、まわしてみましたがビクともしない!😢

長年使われているピアノで錆による硬化だとすぐにわかりました。

すこし潤滑剤をふり、スケールで振動を与えながら鍵を回してみると、「ガチャン!」と外れてくれました。

あけてみると、↓の画像のようにやはり錆で緑青もありました。

お客様には、また鍵を使うには新しいものに変えるか、磨く修理を一度されたほうが良いとおすすめしましたが、

もう鍵をかけることはないと思うのでそこまではしなくていいとのことでした😄

無事にあいてよかったです。

このピアノはヤマハのUXシリーズのピアノでした。

UXシリーズはとても良いタッチ、音がすることで有名です。

しかし、今は製造されていないので手に入れるには中古で探すしかないのです。

とても貴重で良いピアノなので是非大切にされたほうがいいですよとお伝えしました😄

また、メンテナンス次第ではお子様やそのまたお子様、お孫さままで使えますよとお伝えしたところ、

「そんなに長くもつんですか!」と驚かれていました😄

ピアノはめったな理由がない限り、買い替えはそこまで必要はないと考えています。

ピアノそれぞれ音の個性がありますので、ほかに気に入った音のピアノがありそれに変えたい。

タッチの違いからアップライトからグランドピアノに変えたい。

などそういった理由の時は、買い替えも良いと思います。

しかし、古いから買い替えるといった理由では買い替えは必要ないと思っています。

(稀に、古くて今まできちんとメンテナンスをされてこなかったピアノについてはオーバーホールや買い替えもおすすめすることがあります)

過去に、弦が一本切れただけで調律師から買い替えをすすめられたことがあるとおっしゃっていたお客様もいました。

確かに弦が切れる原因は長年による金属疲労や、演奏による弦の振動からくる金属疲労が主な原因なので、他の弦も切れやすくなっていることは確かです。

しかし、切れた弦をそのままずっと放置してしまったり、そのまま弾き続けてしまったりしない限りは買い替えまで考えなくてもよい問題だと考えております😄


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